神奈川県住まいの30代前半、既婚男性です。
本業はIT会社でSEをやりつつ、余ったお金で資産運用をやっています。
一攫千金というより、勉強したり人と一緒に学んだりしながら面白おかしくやっていきたいと思っています。

節税:諸悪の根源泉徴収

普段行っている勉強会にて、先日節税をテーマとしたセミナーがありました。

  サラリーマンの給料から天引きされている所得税や住民税を取り戻す・減らす、というのが基本的な内容。具体的にどうやるか、詳細はこんな本あんな本を読んで頂くとして、3行で書くと…。
  1. 事業所得や不動産所得で赤字を出す
  2. 給与所得と損益通算をする
  3. 課税所得を減らす
専門用語って便利だなあと思う反面、税金の事を勉強したことのない人にはちんぷんかんぷんだろうな、とも思います。ただ、「所得」という言葉を知っている、少なくとも「収入」と「所得」の意味の違いを知っておく、だけでも、だいぶ理解度は違います。

  社畜労働者であれ裸王自営業であれ、仕事とは詰まる所お金を稼ぐ事です(*1)。お金を稼ぐには、労働という形で自分の時間と労力を売る他、仕入れや広告等でお金をも払う必要があります。稼いだお金を「収入」、それを稼ぐのに費やしたお金を「経費」と呼びます。そして収入から経費を差し引いた手残りが「所得」です。式にするとこんな感じ。
収入 - 経費 = 所得

  所得税とは名の如く、収入ではなく所得によって金額が決まります。収入が高くても経費が高ければ所得が低くなるため、税金は少ないですし、収入<経費(赤字)なら税金はかかりません。

  上のまとめで「事業所得」「給与所得」などとあるように、所得は「どうやってお金を稼いだか」によって10種類程(*2)に分けられます。普通のサラリーマンは給料による給与所得だけですが、投資とか副業とかをやっていると、それに加えて事業所得や不動産所得と言った別の所得も得られます。
  給与所得が赤字になることは普通ないですが、事業所得や不動産所得は赤字になることもあります。その場合所得税の計算をどうするかというと、赤字の金額を給与所得から差し引いた後の金額に対して税金をかけます。これが上記にある「損益通算(*3)」です。当然、赤字を引いた分所得が下がり、税金も少なくなります。赤字の金額が給与所得より大きければ所得税は0です。

(1)損益通算なし
20170129_1
(2)損益通算あり
20170129_2

  勿論、税金が安くなっても赤字でお金が減っては本末転倒です。しかしながら、世の中には手元の現金が減らない経費(減価償却)とかがあったり、事業のやり方によっては生活費の一部を経費扱いできたりと、やり方さえ間違えなければ節税で手元のお金を増やす事も十分可能です。やり方さえ間違えなければな!

  ところで、節税でメリットを得るにはそもそも自分の税金額やその計算方法を把握する必要があります。事業所得や不動産所得は経費の領収書を集めて集計したり分類したりして自分で計算し、確定申告する必要があります。一方で給与所得は会社がその計算や手続きをすべてやってくれますし、経費の項目もほぼ決まってます。
  このため、サラリーマンは自分で税金を計算する必要がなく、年末の源泉徴収票で所得税の金額を確認するのみです。楽でいい反面、税金を勉強・調べる機会もないため無頓着になるというデメリットもあります。実際、自力での計算以前に自分の所得税額すら把握していない人や、払いすぎた税金が戻っただけの還付金を臨時収入と間違える人もいます。
  給与所得と所得税を自動で計算してくれる日本の源泉徴収制度ですが、元々は戦前に戦費を調達するために作られた制度で、決してサラリーマンに楽をさせるためのサービスなどではなく(*4)、あくまで目的は税金の確実な徴収です。今更この制度が廃止されるのは誰得なのでないでしょうが、結果的に日本人の所得税への関心の低さの原因になってしまっている罪深い制度だなあとは思いました。確信犯かも知れんけど。



(*1)…仕事の定義とか心構えとかキャリア論的な話はさておく。

(*2)…一応列挙すると給与所得、不動産所得、事業所得、山林所得、譲渡所得、配当所得、利子所得、一時所得、雑所得、退職所得。FP技能士の資格でも取るのでなければ、自分が貰う所得以外は覚える必要なし。かくいう私も最後の一つをよく忘れます

(*3)…損益通算できる所得とできない所得があるので注意。自分が貰う所得以外は覚えなくていいが、逆に自分が貰う所得の事は理解した方が良い

(*4)…ついでにグローバルスタンダードでもない。

ノートルダムの鐘:十字架とアンテナ

  会社の福利厚生の一環の抽選に当選し、劇団四季『ノートルダムの鐘』のチケットが当たったので観てきました。というかまともにチケット買ったら1人11,000円とかなのでこういう機会がなければなかなか行かないですが。普段いかない分、新鮮な体験でした。


【登場人物紹介兼若干ネタバレ】
カジモド:モンスター/俺は強い!/愛ゆえに人はry
エスメラルダ:俺に惚れるなよ/うおーっあっちーっ!
フロロー:汚物は消毒だ―!/な なにをする きさまー!
クロパン:忍法火遁の術!
フィーバス:お前もかブルータス

    ノートルダムの鐘自体も初見でしたが、今回の公演で原作にも多少興味は沸いたかな…と思いながらも、売っていた岩波文庫の分厚さに戦意喪失し、購入を断念。公演とは全然関係ないテーマですが、今偶然読んでいる本に「降伏・逃亡も立派な生存戦略の一つ」と書いてあったのをなぜか思い出さされました。…①

  原作の時代背景を全然知らずに行き、もう少し学生時代に世界史勉強しておけばよかったなあ、とは思いましたが、別に知識がなくても宗教、それも一神教の胡散臭ささえ頭に入れておけば理解に苦労はしないかな、と思いました。
  実はこの演劇を観るために外出する前にエホバの証人(*1)を名乗る人が家を突如訪問してきた、という出来事があり、宗教に対して「胡散臭い」というイメージを持った状態で公演に臨んだ、という出来事がありまして。それ自体は今回の公演と何の関係もないのですが、おかげで作品の理解がより深まったような気がするのは気のせいでしょうか。…②


  公演自体もさることながら、普段体験しない物を意識したおかげで、①②みたく一見関係ないと思われた事項が結びついたり、何気ない出来事から思わぬ気付き(?)を得られたりした事も含め、新鮮な体験でした。未知の体験へのアンテナを張る事って大事だな、と思ふ今日この頃。


  余談ですが、この作品、昔ディズニーで映画化もされてたようで、しかも続編まで作られていたそうですね。知らなんだ。子供向けに映画化するなら同じ作者でもレ・ミゼラブルの方が良いと思うんですがどういう基準で作品選んだんでしょうかね。勿論ポカホンタスやハムレット同様、結末はハッピーエンドに改竄されていたようですが。今日の公演を観る前に知らないで良かった。




  (*1)…訪問してきた人は「イエス・キリストがこういった」だの何だのを喋って帰って行ったのだが、ちょっと待て。おのれの神様はエホバ(ユダヤ教)じゃなかったのか。まあそれは良いとして、勧誘とかする気があるなら聖書くらいおいていきやがれコノヤロー。ヤフオクで売るから。

我が家の電力事情と太陽光発電:2017年1月

  1月分の電気使用量の知らせが来ました。今日はその話ついでに、資産運用の一環の「太陽光発電」について紹介したいと思います。

================================================
[消費]
ご使用量(昼):19kwh
ご使用量(夜):120kwh
請求予定金額:3,893円

[発電]
売電:822.7kwh
売電収入:27,159円
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【電力プラン】
  私の家では東京電力と「半日お得プラン」というプランで契約していて、9:00~21:00(昼)の間は電気代が高く、21:00~9:00(夜)の間は電気代が安くなります。なぜこんなプランを選んだかというと、昼は仕事なので家に殆どおらず、電気を使うのは専ら夜の時間帯になるからです。実際上記の通り、昼と夜で使用量に偉い差が出ました。ちなみに今月の場合、東京電力と通常結ぶ「従量電灯B(C)」だった場合と比べると、780円ほど安い計算です。

  現在は「半日お得プラン」は新規での契約はできませんが、似たようなコンセプトで「昼高く夜安い」プランの他、「平日安く夜高い」等、時間帯ごとに区切って電気代にメリハリをつけるプランはほかにもいろいろ出ているようです。折角電力自由化したことだし、東京電力と「従量電灯B(C)」で契約している方は、一度ライフスタイルに合ったものがないか見直されると良いかな、と思います。勿論、ライフスタイルに合うことが大前提ですが。たとえば上記の半日お得プランの場合、在宅の方や専業主婦(夫)のいる世帯で導入すると悲惨なことになると思います。


【太陽光発電について】
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  我が家では自宅の屋根に太陽光パネルを敷き、日が出ている間は発電しています。その時間に電気を使う場合、発電したものを使い、足りない分だけ東京電力から購入します。一方、日の出ていない時間帯は発電しないため、通常通り東京電力から電気を買います。日中使わなかった分の電気はどうするか?と言うと、東京電力に売って収入を得ることができます。

  資産運用というくらいだから、主目的は売電収入です。実は発電した電力は自家消費するより売ったほうが金銭的には得(*1)だったりします。また、日中は上記の通り家に殆どいないため、発電した電気はほぼ東京電力に売っており、上記の図のように、圧倒的に消費量<発電量という状態になっています。エコという点だけ見るとそれもどうかという気もしますが。

  天気によって発電量も売電収入も大きく変わり、安定しないのが難点ですが、年間にならすと大体27~8万くらいになります。太陽光発電の設置にかかった費用は約270万円だったので、資産運用の利回りでいうと大体10~11%くらいです。契約上、10年間は同じ単価で東京電力に電気を買ってもらえるので、その期間で費用+αは売れそうです。

  ちなみに上記の電力プランとの合わせ技で、「太陽光発電しない時間帯は安い単価で東京電力から電気を買い、発電する時間帯は高い単価で電気を売る」というのが、我が家の電気に関する基本的スタンスになります。


  



(*1)…1kwhの電力を発電したとして、それを自宅で使う場合、東電から購入する電力単価(28.38円)分得をする。一方、売る場合は33円で売れるため、金銭的には売ったほうが得。
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