神奈川県住まいの30代前半、既婚男性です。
本業はIT会社でSEをやりつつ、余ったお金で資産運用をやっています。
一攫千金というより、勉強したり人と一緒に学んだりしながら面白おかしくやっていきたいと思っています。

資産運用の前に:そなえあれば憂いなし

【前回までのあらすじ】
    1.自分の収支状況・財産状況を把握する
    2.毎月の家計を黒字にし、お金がたまるようにする

  給与天引きであれ金余りであれ、月々の収支を恒常的に黒字にできれば、少しずつお金が溜まります。そのまま通帳を眺めているのも一興ですが、資産運用の話題を出したのにそこで話を終えるのもアレなので、下記の3.の話を進めます。

    3.まとまった種銭を準備する

【3.まとまった種銭を準備する】
  仮に手取り30万に対し、頑張って月6万円の貯蓄を半年続ければ36万円ですが、それを資産運用に全額つぎ込むのはお勧めできません。なぜなら、どんな資産運用でも、金額が大きく減るリスク、または必要な時にすぐ現金に戻せないリスクの少なくとも一方は必ずあるからです。また、突発的な支出というのも日常生活の中ではよくあることですが、資産運用をやっていて手元の貯金がゼロ、という時にそれが発生したら対応できません。少なくとも、下記の現金は手元に残した方が良いです。

1.3か月分以上の生活費
2.(予想可能な)臨時支出に対応するお金

  1.は、極端な話、明日会社を解雇されても当面食いつなぐための資金です。3か月の根拠は失業保険の給付までの長さです。会社員の場合、安定的な給料が永続すると錯覚しがちですが、会社の業績が悪いとか一身上の都合とかでいきなり職を失う可能性もゼロではありません。雇用保険に加入していれば失業保険が出ますが、退職事由によっては最大3か月待たされます。流石に飲まず食わずで過ごすには長すぎますが、3か月分の生活費の貯蓄があれば、食いつなげるわけです。
  但し、自営業の方など、上記の前提条件に当てはまらない場合は、3か月で安心できなければ、もう少し長めに生活できる生活費を確保しておいた方が良いかも知れません。

  2.は、例えば旅行だとか冠婚葬祭とか引越とか、いわゆる臨時支出です。前の記事ではそこまで見ませんでしたが、現実の生活ではこういう臨時支出も確実にかかり、無視する訳にはいきません。発生時期と金額が分かっている物は事前に準備したい所です。金額が大きい物は、何ヵ月かで分割し、期日までにたまるよう積み立てる。数千円程度の細かい支出は、事前に封筒にいれて、財布から隔離しておく。
  ちなみに予測できない臨時支出はどうするのか?という話ですが、それらは貯金での対応は限度があります。例えば事故に遭った時の治療費だとか、窃盗の被害に遭ったとか、果ては火事で家が燃えたとか、万一起こったら(金銭的に)困る例を挙げて行ったらきりがないからです。こういうのはむしろ保険で対応を考えた方が良いです。というかそれこそが保険の本来の存在意義なので(*1)。

  1.、2.の上に貯蓄を重ね、種銭を作っていきます。投資信託のように、小額の積立から始められる物もあれば、最初からまとまった金額が必要な物もあります。前者はすぐ始められますが、後者は例えば株なら平均で数十万円単位、不動産に至っては最低でも百万円単位のお金は必要になり(*2)、それを貯蓄で溜めるのは時間がかかります…。
  個人的には、ある程度貯蓄が溜まったら、それまでの天引き貯蓄から切り替えて、投資信託など、小額からでもできる物を早々に開始するのが良いと思います。勿論価格は日々上下しますし、商品選択は慎重にやる必要がありますが、値上がりすれば銀行預金より当然多くの利益が得られますし、値下がりしたらしたで、多めに購入しておけば、次に値上がりした時の利益が大きくなります(*3)。値段が下がった時に多めに購入し、値段が上がった時に売却し、まとまった金額の種銭を確保する、というのが理想的なシナリオです。それに、(ある意味では)漫然と天引き貯蓄だけをやっているより、早々に投資信託などで自分の資金をリスクに晒しておいた方が、勉強・経験という点でも効果があります。
  エフタークの場合、最初の資産運用は投資信託の積立てからでした。民主党(当時)政権の後半から購入し続けていたため、アベノミクスで運よく値上がってくれました。丁度その時、Financial Academyという投資の学校の授業に興味を持っていたため、投資信託の利益でそこの授業料を捻出し、お金の勉強を開始して、後々不動産やら事業やらに手を出していくことに…。この辺もいずれ書いてみたいと思います。





  (*1)…勿論、保険料を払いすぎて貯蓄ができないのは本末転倒だし、リスクを明確にしないまま内容も理解していない保険に入るのはもっとダメ

  (*2)…ローンで買うとしても、買う時の仲介手数料や登記費用と言った手数料は自己資金だし、そもそも百万円の貯金もない人に銀行はお金を貸してくれない

  (*3)…いわゆるドルコスト平均法。月5万円ずつ購入の場合、1口10000円なら5口、5000円まで値下がりすれば10口買える。後に1口15000円になった時、前者なら75000円で売れるが、後者の場合150000円で売れる。

ZAQ三兄弟:節約&自省&貯蓄のススメ

  J:COMの会員でも何でもないのですが、ZAQは好きです。だからと言って貯金箱3個も揃えたのはやりすぎでしたが。1個につき500円玉が70枚入るのですが、2個は500円玉、3個目は100円玉で埋める予定でいます。なぜ100円玉かというと、この貯金は「財布を落とした」「口座が北斗百裂拳システム障害でひでぶした(*1)」等の有事の使用を想定しているので、細かいお金もあったほうが良いからです。ちなみに同じ理由で、財布にも万札だけでなく千円札、五千円札を必ず一定枚数入れるようにしています。
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  さて、資産運用をするには準備が必要、という話を先日しました。

    1.自分の収支状況・財産状況を把握する
    2.毎月の家計を黒字にし、お金がたまるようにする
    3.まとまった種銭を準備する

今回は2.についての話をしたいと思います。

【2.毎月の家計を黒字にし、お金がたまるようにする】
  1.の集計をした上で、項目ごとに見直します。いわゆる「節約」ですが、闇雲に何でも減らせばいいわけではありません。例えば食費は、極端な話一日一食ご飯+味噌汁一杯にすれば月3,000円でおつりがくる等、質素にすればいくらでも削れますが、結果いつもひもじい思いをしていてはストレスも溜まりますし、体調を崩して病気にでもなったら、節約分なぞ医療費で軽く吹っ飛ばされます。水道光熱費も、電気代が勿体ないからってエアコンを渋って、風邪を引いて仕事を休みでもしたら本末転倒です。交際費なんかは人によっては見直す余地が大いにある項目ですが、これもやりすぎると人間関係に悪影響を及ぼしたりします。諸刃の剣

  収支を見直す際に大事なのは「固定費、特に金額の大きい物から削る」「トータルで考える」の2点でしょうか。

  固定費の最たるものは、住居費です。これが家計で一番比重が大きい、という家庭も多いかと思います。例えば賃貸の場合、極端な話家賃の安い所に引っ越すだけで、数万円単位の節約がカンタンにできてしまいます。エフタークの場合、一人暮らしを始めてから2回引っ越し、家賃も74,000→56,000→約46,000(住宅ローン)と都度下げています。
  勿論、家賃の安い物件には「駅から遠い」「狭い」「ぼろい」「独りじゃない」等、安いなりの理由がありますが、それらを比較検討し、許容できる範囲でデメリットを受け入れればいいかと思います。特に、初めて一人暮らしを始めてからずっと一か所に住み続けている、なんて人は、一度は検討してみる価値は大いにあると思います。大家としては漫然と払い続けてもらった方がありがたいがな!
  ちなみに賃貸物件を探す際、プロパンガスか都市ガスかを気にする人は多いと思います。当然都市ガスの方が安いのでプロパンガスを避ける人もいますが、これは家賃とのトータルで考えるべきです。プロパンガスを選んで3000円高くついたとしても、家賃が5000円安い物件ならトータルでは得です。

  金額の大きさという意味では、保険料もよく見直し候補に挙げられますね。一世帯当たりの年間保険料払込額は385,000円だそうで、30年払い続けたとすれば軽く10,000,000円を超えます。FPへの相談事例でも、終身保険から掛捨保険に切り替えることで保険料を削減した、という話はよく聞きます。
  掛捨と終身では備えるリスクが違うので、一概に終身を掛捨に変えれば良い、ただ安ければ良い、という物でもないですが、逆に両者の性質を理解せずにとりあえず生涯安心だからとかいう理由で入った終身保険なら、保険料というか契約内容の見直しの価値はあると思います。生涯5000万円の保証が続くと思いきや、実は61歳以降は100万円しか出ない事が後から分かった、なんて事例もよくあるみたいですし(*2)。

  通信量もプランによってはバカにならないのと、キャリアのスマホをMVNOにするだけで数千円効果があるなど、金額は先の2項目に及ばずとも見直しの費用対効果は高いです。ただしこれも、機種に制約があったり、メールアドレスが使えなかったり、通話時間によっては逆効果だったりと、自分の使い方とデメリットの兼ね合いをうまくしないとかえって痛い目に遭う恐れがありそうですが。ネットとかで調べるのもいいですが、詳しい人に聞いてみるのも一つの手だと思います(*3)。

  後は「自炊を増やして食費を削減する」「飲み会への参加を月●回までにする」とかが定番でしょうか(*4)。少なくとも「電気をこまめに消す」とか「隣町まで30分かけて10円安い大根を買いに行く」とかで機会費用も顧みずに徒労感を達成感と錯覚するよりかはよほど効果があると思います。


  こうして家計を見直します。やってみると、自分がどんなことに金を使うか、どんな事に重きを置くかが定量的に分かり、一種の自分探し的な要素があって楽しめます。それでも難しければFPとかに相談する(*3)のも一つの手です。
  収入-支出がプラスにできたら、それが現時点で溜められる金額。一度それを算出したら、その金額、または+αを、毎月給与振込口座から別の口座に退避させてしまうことをお勧めします。収入-支出=貯蓄ではなく、収入-貯蓄=支出。この貯蓄が次の3.に繋がっていきますが、それはまた後日…。


  (*1)…東日本大震災の時にはみずほがウボァーしたのが記憶に新しい。

  (*2)…「60歳まで4900万円」の定期保険と、「生涯100万円」の終身保険(主契約)が一体になっているのだが、これを「生涯5000万円」と勘違いした故の悲劇。保険内容というか加入者の誤解の方が元凶な気もすが、契約内容がやたら複雑な保険が多々あるのも事実。しかしそもそも、約款の細かい記載以前に基本的な構造さえ理解していないような保険に入ってはいけない

  (*3)…一応どちらもエフタークの知り合いにいます。興味ある方はご一報を。

  (*4)…  なお、自動車費用だとか(子供の)教育費用だとかは、一般的に高いと言われるものの、エフタークの実体験は伴わないためここでは省略。車は首都圏なら不要だが子供はいずれ欲しいなあ。

資産運用の前に…:Excel家計簿のススメ

  銀座・新橋周辺にて、軽い気持ちで喫茶店に入り、時間を潰していたら、珈琲一杯で1400円も取られてしまいました。周辺の家賃や店の雰囲気から予想はつかないでもなかったですが、入店前に値段を見なかったのは迂闊でした。値札を見ないで買い物ができる金持ちってつくづくアホか凄いと思います。

  さて、そんなアホ金持ちに自分もなりたいと思ったのも、資産運用なんぞに興味を持った理由の一つですが、株だろうが不動産だろうがその他だろうが、やるには準備が必要になります。
  1. 自分の収支状況・財産状況を把握する
  2. 毎月の家計を黒字にし、お金がたまるようにする
  3. まとまった種銭を準備する
  逆に言うと、自分が毎月何にいくら使っているのかわからない、貯金が全然増えない、という状態で株だの不動産だのはできませんしやるべきではありません。ちなみに私がお金の勉強を開始したばかりの頃に会った某FP曰く、「資産『運用』は金融資産3000万円からの話。それ以下は資産『形成』だ」だそうな。まあその人は悪名高い新築ワンルームマンション(*1)とかを売らんとしていたのですが、3000万まで行かずとも、種銭なくして資産運用できない、という点は同感です。ついでにその人の言っていた「安定=まる」という煽り持論も営業トークとしては中々秀逸かと思いました。

  本日は1.の話をしてみたいと思います。


【1.自分の収支状況・財産状況を把握する】
  1.については、自分は家計簿を作って集計しています。と言っても、手書きだと集計の手間が面倒で続かないと思い、Excelで家計簿を自作しています。あらかじめ計算式を組み込んでおけば、後はレシートの内容を転記するだけで、自動的に収支が集計されるようにしています。

(1)記録(*2)
20170117_1
(2)集計
20170117_2


  スマホのアプリとかでも似たようなものは探せばあると思います。私の場合、手書きやスマホよりPCの方が入力しやすいのと、カスタマイズし放題、という2つの理由でExcelの物を自作しています。特にコピペができるのは大きいですね。流石にレシートの自動読み取りはできませんが、マネー●ォ●ードを試した時に出鱈目なデータ読込みをされて以来信用していないので、特に気にしていません。

  次の2.のことを考えると、1.では日々の記録もさることながら、集計項目の設定が重要になります。たとえば食費を削減したいなら、単に「食費」とするより、「食材」「外食」などと細かく分けた方が、どこが高すぎるのか切り分けが出来て対処しやすいからです。一方、「肉類」「魚類」「野菜」…などと細分化しようと思えばいくらでもできてしまい、手間もそれに比例して増えるので、程度の問題はありますが。
  ちなみに手書きの家計簿だと項目名が決め打ちされていることも多いですが、Excelで自作すれば自由に設定できますし、随時見直すことも可能です。その意味でもExcelの家計簿はお勧めです。

  ちなみに家計簿を付けなくても収支を把握できてる人もいないではないでしょうが、個人的にはあまりお勧めしません。なぜなら、人の記憶は当てにならないから(*3)です。「服代?月に1万くらいじゃね?」とか思っていたら実際には3万円使っていた、なんて事はざらにあります。というか記憶だけで収支が把握できるならFP(*4)は要りません。だからこそ使途不明金なんて概念があるわけだし、人によってはそれが万単位で存在したりするわけです。

  2.、3.については、また後日…。






  (*1)…物件価格が高すぎて家賃収入とローン返済額がトントン、管理費等を入れれば即赤字、持っているだけでお金が減る、がザラ。給与所得と損益通算して節税云々なんて宣伝文句で売られたりするが、それ以前のデメリットが大きすぎ、正直誰が買えば得するのか不明。売るときにも価格下落必須。ちなみにエフタークが中古で購入した区分マンション(築30年弱)は、登記簿を見る限り新築時には8倍ほどの値段で売られていた模様。ばぶるコワイ。

  (*2)…このデータはフィクションです。エフターク自身含め、実在の家計、人生とは一切関係ありません。

  (*3)…ちなみにエフタークの大学時代の専攻の認知心理学では、人間の記憶や感覚がいかに当てにならないかの研究が多数存在する。

  (*4)…Financial Plannerの略。お金に関する相談に乗ったり、その相談者にあった(という事になっている)金融商品を紹介したりするのが仕事。
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