【前回までのあらすじ】
1.自分の収支状況・財産状況を把握する
2.毎月の家計を黒字にし、お金がたまるようにする
給与天引きであれ金余りであれ、月々の収支を恒常的に黒字にできれば、少しずつお金が溜まります。そのまま通帳を眺めているのも一興ですが、資産運用の話題を出したのにそこで話を終えるのもアレなので、下記の3.の話を進めます。
3.まとまった種銭を準備する
【3.まとまった種銭を準備する】
仮に手取り30万に対し、頑張って月6万円の貯蓄を半年続ければ36万円ですが、それを資産運用に全額つぎ込むのはお勧めできません。なぜなら、どんな資産運用でも、金額が大きく減るリスク、または必要な時にすぐ現金に戻せないリスクの少なくとも一方は必ずあるからです。また、突発的な支出というのも日常生活の中ではよくあることですが、資産運用をやっていて手元の貯金がゼロ、という時にそれが発生したら対応できません。少なくとも、下記の現金は手元に残した方が良いです。
1.3か月分以上の生活費
2.(予想可能な)臨時支出に対応するお金
1.は、極端な話、明日会社を解雇されても当面食いつなぐための資金です。3か月の根拠は失業保険の給付までの長さです。会社員の場合、安定的な給料が永続すると錯覚しがちですが、会社の業績が悪いとか一身上の都合とかでいきなり職を失う可能性もゼロではありません。雇用保険に加入していれば失業保険が出ますが、退職事由によっては最大3か月待たされます。流石に飲まず食わずで過ごすには長すぎますが、3か月分の生活費の貯蓄があれば、食いつなげるわけです。
但し、自営業の方など、上記の前提条件に当てはまらない場合は、3か月で安心できなければ、もう少し長めに生活できる生活費を確保しておいた方が良いかも知れません。
2.は、例えば旅行だとか冠婚葬祭とか引越とか、いわゆる臨時支出です。前の記事ではそこまで見ませんでしたが、現実の生活ではこういう臨時支出も確実にかかり、無視する訳にはいきません。発生時期と金額が分かっている物は事前に準備したい所です。金額が大きい物は、何ヵ月かで分割し、期日までにたまるよう積み立てる。数千円程度の細かい支出は、事前に封筒にいれて、財布から隔離しておく。
ちなみに予測できない臨時支出はどうするのか?という話ですが、それらは貯金での対応は限度があります。例えば事故に遭った時の治療費だとか、窃盗の被害に遭ったとか、果ては火事で家が燃えたとか、万一起こったら(金銭的に)困る例を挙げて行ったらきりがないからです。こういうのはむしろ保険で対応を考えた方が良いです。というかそれこそが保険の本来の存在意義なので(*1)。
1.、2.の上に貯蓄を重ね、種銭を作っていきます。投資信託のように、小額の積立から始められる物もあれば、最初からまとまった金額が必要な物もあります。前者はすぐ始められますが、後者は例えば株なら平均で数十万円単位、不動産に至っては最低でも百万円単位のお金は必要になり(*2)、それを貯蓄で溜めるのは時間がかかります…。
個人的には、ある程度貯蓄が溜まったら、それまでの天引き貯蓄から切り替えて、投資信託など、小額からでもできる物を早々に開始するのが良いと思います。勿論価格は日々上下しますし、商品選択は慎重にやる必要がありますが、値上がりすれば銀行預金より当然多くの利益が得られますし、値下がりしたらしたで、多めに購入しておけば、次に値上がりした時の利益が大きくなります(*3)。値段が下がった時に多めに購入し、値段が上がった時に売却し、まとまった金額の種銭を確保する、というのが理想的なシナリオです。それに、(ある意味では)漫然と天引き貯蓄だけをやっているより、早々に投資信託などで自分の資金をリスクに晒しておいた方が、勉強・経験という点でも効果があります。
エフタークの場合、最初の資産運用は投資信託の積立てからでした。民主党(当時)政権の後半から購入し続けていたため、アベノミクスで運よく値上がってくれました。丁度その時、Financial Academyという投資の学校の授業に興味を持っていたため、投資信託の利益でそこの授業料を捻出し、お金の勉強を開始して、後々不動産やら事業やらに手を出していくことに…。この辺もいずれ書いてみたいと思います。
(*1)…勿論、保険料を払いすぎて貯蓄ができないのは本末転倒だし、リスクを明確にしないまま内容も理解していない保険に入るのはもっとダメ。
(*2)…ローンで買うとしても、買う時の仲介手数料や登記費用と言った手数料は自己資金だし、そもそも百万円の貯金もない人に銀行はお金を貸してくれない。
(*3)…いわゆるドルコスト平均法。月5万円ずつ購入の場合、1口10000円なら5口、5000円まで値下がりすれば10口買える。後に1口15000円になった時、前者なら75000円で売れるが、後者の場合150000円で売れる。
1.自分の収支状況・財産状況を把握する
2.毎月の家計を黒字にし、お金がたまるようにする
給与天引きであれ金余りであれ、月々の収支を恒常的に黒字にできれば、少しずつお金が溜まります。そのまま通帳を眺めているのも一興ですが、資産運用の話題を出したのにそこで話を終えるのもアレなので、下記の3.の話を進めます。
3.まとまった種銭を準備する
【3.まとまった種銭を準備する】
仮に手取り30万に対し、頑張って月6万円の貯蓄を半年続ければ36万円ですが、それを資産運用に全額つぎ込むのはお勧めできません。なぜなら、どんな資産運用でも、金額が大きく減るリスク、または必要な時にすぐ現金に戻せないリスクの少なくとも一方は必ずあるからです。また、突発的な支出というのも日常生活の中ではよくあることですが、資産運用をやっていて手元の貯金がゼロ、という時にそれが発生したら対応できません。少なくとも、下記の現金は手元に残した方が良いです。
1.3か月分以上の生活費
2.(予想可能な)臨時支出に対応するお金
1.は、極端な話、明日会社を解雇されても当面食いつなぐための資金です。3か月の根拠は失業保険の給付までの長さです。会社員の場合、安定的な給料が永続すると錯覚しがちですが、会社の業績が悪いとか一身上の都合とかでいきなり職を失う可能性もゼロではありません。雇用保険に加入していれば失業保険が出ますが、退職事由によっては最大3か月待たされます。流石に飲まず食わずで過ごすには長すぎますが、3か月分の生活費の貯蓄があれば、食いつなげるわけです。
但し、自営業の方など、上記の前提条件に当てはまらない場合は、3か月で安心できなければ、もう少し長めに生活できる生活費を確保しておいた方が良いかも知れません。
2.は、例えば旅行だとか冠婚葬祭とか引越とか、いわゆる臨時支出です。前の記事ではそこまで見ませんでしたが、現実の生活ではこういう臨時支出も確実にかかり、無視する訳にはいきません。発生時期と金額が分かっている物は事前に準備したい所です。金額が大きい物は、何ヵ月かで分割し、期日までにたまるよう積み立てる。数千円程度の細かい支出は、事前に封筒にいれて、財布から隔離しておく。
ちなみに予測できない臨時支出はどうするのか?という話ですが、それらは貯金での対応は限度があります。例えば事故に遭った時の治療費だとか、窃盗の被害に遭ったとか、果ては火事で家が燃えたとか、万一起こったら(金銭的に)困る例を挙げて行ったらきりがないからです。こういうのはむしろ保険で対応を考えた方が良いです。というかそれこそが保険の本来の存在意義なので(*1)。
1.、2.の上に貯蓄を重ね、種銭を作っていきます。投資信託のように、小額の積立から始められる物もあれば、最初からまとまった金額が必要な物もあります。前者はすぐ始められますが、後者は例えば株なら平均で数十万円単位、不動産に至っては最低でも百万円単位のお金は必要になり(*2)、それを貯蓄で溜めるのは時間がかかります…。
個人的には、ある程度貯蓄が溜まったら、それまでの天引き貯蓄から切り替えて、投資信託など、小額からでもできる物を早々に開始するのが良いと思います。勿論価格は日々上下しますし、商品選択は慎重にやる必要がありますが、値上がりすれば銀行預金より当然多くの利益が得られますし、値下がりしたらしたで、多めに購入しておけば、次に値上がりした時の利益が大きくなります(*3)。値段が下がった時に多めに購入し、値段が上がった時に売却し、まとまった金額の種銭を確保する、というのが理想的なシナリオです。それに、(ある意味では)漫然と天引き貯蓄だけをやっているより、早々に投資信託などで自分の資金をリスクに晒しておいた方が、勉強・経験という点でも効果があります。
エフタークの場合、最初の資産運用は投資信託の積立てからでした。民主党(当時)政権の後半から購入し続けていたため、アベノミクスで運よく値上がってくれました。丁度その時、Financial Academyという投資の学校の授業に興味を持っていたため、投資信託の利益でそこの授業料を捻出し、お金の勉強を開始して、後々不動産やら事業やらに手を出していくことに…。この辺もいずれ書いてみたいと思います。
(*1)…勿論、保険料を払いすぎて貯蓄ができないのは本末転倒だし、リスクを明確にしないまま内容も理解していない保険に入るのはもっとダメ。
(*2)…ローンで買うとしても、買う時の仲介手数料や登記費用と言った手数料は自己資金だし、そもそも百万円の貯金もない人に銀行はお金を貸してくれない。
(*3)…いわゆるドルコスト平均法。月5万円ずつ購入の場合、1口10000円なら5口、5000円まで値下がりすれば10口買える。後に1口15000円になった時、前者なら75000円で売れるが、後者の場合150000円で売れる。