【要約】

  • (1)ふるさと納税=地域貢献+特産品+節税
  • (2)ケース別の限度額の計算もバッチリ
  • (3)ふるさと納税以外にも、知れば味方になる税制は沢山ある

【所感】

  ふるさと納税を活用するのは勿論、少し深堀して「そもそもどんな制度なのか」を知るのには便利な本と感じました。

  2015年(丁度この本が書かれた時期)に限度額が2倍になったくらいの頃から、ふるさと納税を各種メディアで見かけるようになった気がします。この本もそのような本の一つなのですが、特産品の紹介より制度や手続きの解説に重きを置いており、見かけによらず意外に硬派な内容です。

  ふるさと納税は当ブログでも何回か取り上げたように、メリットが大きい割にデメリットが(寄付する当人にとっては)ほぼないに等しい(*1)制度ですが、制度自体は知っていても使ってない人も少なからずいるようです。その壁になるのが「手続き」や「確定申告」に対する心理的障壁。本書では手続きから分かりやすく図説付きで解説されているので、「やってみたいけどどうやったらいいか分からない」人には役に立つと思います。

  ふるさと納税以外の、税金関係の制度にも触れており、「医療費控除とふるさと納税は併用可能か」等の疑問にも一通り答えているのも特徴。「住まい給付金」「就学支援金制度」等の補助金の金額は、収めた住民税の金額で決まりますが、ベースとなる住民税の金額が「控除前」の物か「控除後」の物かは、補助金によって異なるそうな。初めて知った。
  ふるさと納税にせよ、そうした各種補助金にせよ、「知っているかどうか」と言う制度は意外と身近な所にあったりするので、困った事があったら軽くググってみると、思わぬものが出てくるかもしれません。

【リンク】

家計のプロ直伝!ふるさと納税新活用術


【注釈】

(*1)…寄付する人が住んでいる自治体にとっては、本来自分のところに収められるはずだった住民税が控除分減ってしまうので、外部からの寄附より税収減の方が多い自治体にとってはデメリットがある。身も蓋もない事を言えば、寄附されるほどの魅力がないのが悪い、という事になってしまうのだが。