当方、この7月で通勤定期券が切れます。
そろそろ更新しないとなー、とも思いましたが、
検討の結果、今回は更新しない事にしてみました。

理由は、大きく3点。
  1. その方が安上がりだから
  2. テレワーク推進のため
  3. サブスクリプションによる思考停止を防ぐため

通勤定期券のコストパフォーマンスの検証

通勤定期券の値段は当然、その区間の切符代に比例します。
ただ、その区間の金額や鉄道会社によって、
「往復の切符代の何倍か」は異なります。
参考までに、私の通勤経路の路線やその近傍について、
倍率をまとめてみました。
20190720(土) 通勤定期券のコストパフォーマンス

例えば東急電鉄や東京メトロの場合、
大体100~110回往復すれば、定期券の方が安くなります。

週休2日制の会社なら、6ヶ月の営業日は凡そ120日。
有給(年間20日と仮定)の半分を消費すれば110日。
その全日職場に出勤するなら、定期券の方が安上りです。

しかし、在宅勤務が可能だったり、定期圏外への外出が多い場合、
必ずしも職場間の往復回数が上記の回数に満たない事があります。
実はその都度切符を買った方が安い、と言う可能性も大いにあり得ます。
回数券を使うなら猶更です。

勿論、休日の定期圏内の外出頻度にもよりますし、
有給も在宅もすべて希望通りにはいかないかもしれません。
ただ、試してみる価値はあると考えます。


テレワーク推進:通勤時間を減らすインセンティブ

去年位から東京オリンピックを受けて、
「テレワークデイズ」なるものが謳われるようになりました。
が、それを聞くまでもなく、通勤時間は少ない方が良いに決まってます。
通勤時間とは、ドアツードアの時間だけでなく、その往復の回数もさします。

定期券を買うと、出勤でも在宅でも交通費の支出は変わりません。
しかし切符であれば、在宅勤務を増やすほど交通費が浮きます。
金額は1日数百円程度と小さいですが、
日頃の行動を見直すためのインセンティブとしては十分です。
逆にこうした小さいインセンティブを積み重ねて活用しないと、
慣れた行動を変える事は簡単にはできません。


サブスクリプションによる思考停止を防ぐ

定額制サービス「サブスクリプション」と言う物があります。
新聞雑誌の年間購読、AmazonプライムやNetflix等が典型的ですが、
最近は外食業界とかでもそうした物が新たに増えて、
ちょっとした流行りの感があります。
通勤定期券もその性質上、サブスクリプションの一種と言えます。

都度購入と比べて手間が少ないですし、
使用頻度が高い程コストも安くなる等、
消費者にとりメリットも多々あります。
反面、一度契約してしまうと意識する事も少なくなるため、
固定費増加や思考停止を招く諸刃の剣でもあります。
※余談ですが、ファイナンシャルプランナーが家計の見直しをする時、
 必ずと言っていいほど固定費の見直しが行われます。
 特にサブスクリプションの見直しは鉄則です。

私が新社会人になった頃、在宅勤務はまだ一般的な選択肢ではなく、
有給も当たり前のように完全消化できる状況ではありませんでした。
なので、その時点なら、通勤定期券の購入は最善の選択肢でした。

しかし、今は状況が違います。
在宅勤務が推奨されるようになり、
有休消化も100%が当然視(と言うかノルマ)。

そのような状況でも、本当に通勤定期券を買い続けることが、
選択肢として最善と言えるのか?

一度、立ち止まって、考えて(検証して)みようと思います。